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以下中国新聞より 海岸班の十人は潮だまりなどで貝類などの生物を確認。周防灘でしかほとんど見られなくなったとされる絶滅寸前の腕足類の一種、カサシャミセンも昨年に続いて見つかった。 京都大大学院三年の栫(かこい)昭太さん(27)は「毎年、カサシャミセンを見るのを楽しみにしてきている。今年も確認できてよかった」と話していた。 海上班は、北海道大の向井宏教授(海洋生態学)らが潜って水深一五メートル前後の生態系を調査。陸地組は山の植生などを中心に調べた。 新聞記事引用ここまで カサシャミセンについては、下記のURLに写真が出ています・・・とにかく、珍しい生物なので、ネットで検索しても他ではほとんど出ていないでしょう。 http://www2.ocn.ne.jp/~haguman/kairui.htm ■田ノ浦の海岸付近の海底からは、ナメクジウオが見つかりました。 ナメクジウオも今や「幻の生物」といわれるもの。脊索動物で、無脊椎動物が脊椎動物に進化していく途上に登場した生き物で、それが現在でも生息しているという生物学的にも大変貴重な生き物です。しかし、近年まで瀬戸内海や有明海に生息していたはずのナメクジウオは、いまや、見つけること自体もほぼ困難です。 国の天然記念物に指定されている広島県三原市有龍島のナメクジウオ生息地なども、じつはその個体群はほぼ壊滅状態なのです。ナメクジウオはきれいな海にしか棲めないらしいのですが、さすがに長島くらいの海になると、ざらにいるというわけなのでしょうか。 瀬戸内海スナメリも、瀬戸内海全域では激減しているのですが、長島近辺のみ、わずかに増加しています。海上班の調査船が、1日目に1回、2日目に2回、スナメリの群れとすれ違いました。スナメリがいるということは、生態系の豊かさを示しています。スナメリは生態系の頂点にいる生き物だからです。スナメリが食べる餌が長島近辺には豊富にあるということなのですね。 今回の調査では、約30名が参加し、某国立大学の教授など、特に海洋生物を専門とする先生方が何人か参加されました。 長島は、瀬戸内海の端っこに位置し、内湾的な要素に外洋的な要素も加わり、非常に生物の多様性が高いという評価があり、研究者にとっては、格好のフィールドでもあるのです。 「30年前の瀬戸内海にいた生物がみんなここにある・・・最後の生物の宝庫」と参加していた大学の教授も述べていました。 また、今回の調査は、中国電力の原子力発電所建設のためのボーリング調査により海岸線が破壊されようとしている中で行われました。この5月の調査が最後になるかもしれない・・・という状況だったのです。こんなに美しい海が壊されていくのだろうか、とやり切れない思いでした。 いまや、国民の遺産ともいえる、貴重な長島の自然ですが、その後、長島の自然を守る会の高島代表から残念なお知らせをいただきました。詳細は下記のとおりです。 ■高島さんより 上関原発詳細調査のボーリングによる生態系へのダメージが大規模かつ急速に進行しています。守る会は、5・5〜6、5・24、7・25〜26、8・27、9・4に現地調査を継続してきましたが、異変は7月から顕在化し始めました。 7月調査で予定地東岸潮間帯の岩礫の下にヘドロのような泥がたまり始めているのが確認されました。8月調査ではブンブクの死骸が大量に海岸に打ち上げられ、9月調査では泥が岩を埋める程に増え、マツバガイやイシダタミ・アサリの死殻が随所に散らばり生物の種数・数も減少しています。 希少生物であるミミズハゼ・カサシャミセンも確認することができませんでした。この潮間帯の真上に陸域ボーリング地点があり、急峻な山道を拡幅・伐採しており、汲み上げられた泥水を地表に垂れ流している現場も確認しました。生命のささやきに満ち満ちた貴重な潮溜まりは、ひっそりと静まり返り墓場と化しています。 http://www2.ocn.ne.jp/~haguman/2005news.htm ●長島の自然を守る会 URL http://www2.ocn.ne.jp/~haguman/nagasima.htm 引用ここまで 人口が減少していく中で、そんなに電力を使うのだろうか・・・?もっと私たちは、節電をして、これ以上の自然破壊を止めなければ、このように瀬戸内海最後の自然の宝庫といわれるような貴重なものまで失ってしまうのではないだろうか? 私たちの見えないところで、自然破壊は進行中しています。 この海を守るために、じつは、地元の漁協のひとつである祝島漁協さんが20年以上、原発を作らないで海を守ってほしいと戦い続けています。そのルポが東京新聞の全国版に出ました。最後のその内容を下記にご紹介させていただきます。